野球のチームはセリーグとパリーグに分かれています。
2つに分かれているのはあまりにも当たり前すぎて普通に感じますが、何か分け方はあるのでしょうか。
ジャイアンツがセリーグで、西武がパリーグというのは何か理由があるのでしょうか。
野球好きの方でも意外と知らないですね。
今回はセリーグとパリーグの分け方について紹介します。
セ・リーグとパ・リーグの分け方とは…
そもそもですが、日本の野球界は最初は一つだけでした。
セリーグもパリーグも関係なく8チームあり、他のチームと総当りリーグ戦で試合が進んでいました。
ところが、セリーグとパリーグに別れる日が来ます。
野球の人気ぶりをみて続々と新規参入したい球団がでてきます。
1949年にはこれまでの8チームに加えて、新たに7チームが新規参入しようと名乗りを上げました。
しかし新たな7チームのうち、1チームだけは参加に賛否両論が出ました。
それは今の千葉ロッテマリンズの前の形となる、毎日オリオンズの参入です。
毎日オリオンズは毎日新聞が親元のチームなのですが、既存の読売ジャイアンツ(読売新聞)や中日ドラゴンズ(中日新聞)は反対します。
これ以上、新聞社のライバルが増えるのは困るからです。
なのでジャイアンツやドラゴンズの反対派と、阪急や南海の賛成派とわかれることになりました。これがセリーグとパリーグのわかれ方です。
一定のルールに決まって分けているのではなく、毎日オリオンズの参入に反対したか、賛成したかが分け方といえますね。
なぜセ・リーグの方がパ・リーグはより有名なの?
ところで、野球といえばセリーグが有名な感じがありますよね。これも理由があります。
テレビのナイター野球によって野球の人気が高まっていたのですが、全国放送の局で放送力をもっていたのが読売ジャイアンツ率いるセリーグだからです。
読売ジャイアンツは日テレこと日本テレビとコネクションがあり、全国放送で思う存分巨人軍の放送ができたのです。
だから読売ジャイアンツが人気が高く、ジャイアンツがいたセリーグも人気があったのです。
一方、パ・リーグはテレビ局とのつながりがあるわけではない一般企業を中心としたリーグです。なのでそれほど放送されることはありませんでした。
実力がありドラマチックな野球をすることがあれども、セリーグほどの人気はわかなかったのです。
今ではテレビ放送も多岐にわたり(専門チャンネルもあるくらいで)パ・リーグの試合もしっかり見れます。
まとめ
はい、ではまとめると…
- セ・リーグとパ・リーグの分け方は、1949年の新規参入のチームに賛成したか反対したか。
- 反対したのが読売ジャイアンツ、中日ドラゴンズなどのセ・リーグ。
- 賛成したのが阪急、南海のパ・リーグ。
- 読売ジャイアンツは全国放送のテレビ局とコネがあるため、沢山試合が放送されセ・リーグの人気があった。
参考になればと思います。