アルミホイルが溶ける!?と有害か?落し蓋とか大丈夫なの?

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中学生だったか高校生だったか、塾にて。

アルミの融点は100度だと先生が言う。

「え、それじゃあアルミホイルの落し蓋って大丈夫なの?融けない?」

「え?」

こんな話をしたから、100度と仰ったのは確かだろう。

…アルミの融点 660度じゃねえか!!

それはさておき。

調理の際、アルミホイルを落し蓋として使用して、溶け出したりするのではないかと不安に思ったことはないだろうか。

中には既にアルミホイルが料理に溶けるのを目撃し、溶けたアルミは我々にとって有害なのではないかと心配している人もいることだろう。

果たしてアルミホイルは

落し蓋など調理で使う際、温度で溶け出してしまうことがあるのだろうか。

それとも、使ってはいけない食材などあるのだろうか。

また、溶けたアルミは我々に害を及ぼすのだろうか。

今回はその謎に迫っていこう!

アルミホイルが溶ける!?

調理中アルミホイルが溶ける事象を経験したことのない人からすると、落し蓋などに使ったアルミホイルが溶け出すなどということは俄かに信じがたいかもしれない。

「アルミの融点は660度なんだから融けるはずないし、融けるようなもの落し蓋として使うわけないし、アルミ鍋等のアルミ製品なんだと思っとんじゃワレェェ!」などと頭によぎるかもしれない。

だがしかし、アルミホイルが調理中に溶けるということは確かにある。

これは融解ではなく、溶解の話なのだ。

まず、「アルミホイル」の耐熱温度は低いもので300度から高くて660度くらいだ。

炎そのものや熱源に直接当たってしまえば、もちろん燃えて溶けるということはある。

ホイル焼きで直接網に乗せて使い火に触れたり、オーブントースターの熱源に触れてしまえば、燃えて溶けてしまうのは当然とも言えよう。

実際ホイルの箱の注意書きにも、

アルミホイルを調理で使う際には、直接炎や熱源に触れないようにし、耐熱皿等の調理器具の上で使うように

とある。気をつけよう。

そして、アルミホイルを落し蓋などに使用した際に溶け出してしまう原因が次だ。

実はアルミは酸やアルカリに弱い。

そのため、落し蓋をした煮物などのしょうゆ(塩分)、酢などによってアルミは融けてしまうのだ。

アルミホイルが溶けてしまった料理も、これらが含まれる煮物系が多い。

他にも、酸性のトマトソースやレモン、アルカリ性の野菜の灰汁などに反応することがある。

このときアルミホイルは無数に穴が空き、アルミの銀色が料理についたり汁を漂ったりと、何ともおどろおどろしい姿をみせるぞ。

また、アルミホイルは鉄なべなどのアルミ以外の金属製品と一緒に使ってはいけない。

アルミホイルの腐食を早め、溶けやすくしてしまうのだ。

鍋はアルミ製か、非金属のガラス製などが良い。

アルミホイルは有害か?

ここまで見ると、落し蓋などとして使う時、アルミホイルからアルミがなかなか溶け出しやすそうに思えるだろう。

溶けては見えなくても、塩分や酸性のつよい煮物などに使えば微量ながらも溶け出しているのだと考えられる。

このとき心配するのは、溶けたアルミは害を及ぼすかということだ。

まず、溶けずに使えている分、確かに穴が空いて少し溶けてしまった分は少量であれば問題にならない。

だが、健康な大人に限ったことで、お年寄りや子供、腎臓が悪い人は口にするべきではない。

またアルミニウムとアルツハイマー病の関連が指摘されてきたが、現在はほとんど否定されている。

日常で摂取するアルミニウム量は少ないため、心配には値しないということだ。

しかし、落し蓋が溶けて銀色がゆらゆらしている様子をみてしまったものなら、そしてアルミホイルが溶けたことがない人も、問題にはならない程度とはいえ不安になってしまう人は多いはずだ。

不安要素のあるものは、わざわざ使う必要はあるまい。

アルミホイルが無くても調理はできる。落し蓋も、木製やシリコン製、クッキングペーパーで代用できる。

というか、アルミホイルがその代用なのだろうが。

溶けたアルミは害があるか、だが、少量であれば問題ない。しかし気にするようなら使わなくても何も問題ないのだ。