親知らず4本同時抜歯手術の内容・メリット・後遺症まとめ

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完全埋没横向き親知らずを4本同時抜歯しました。

この記事では手術前に話した、手術の内容やメリット、後遺症の危険性についてまとめておきます。

手術の内容

術名はこちら。
【上下両側骨性完全埋伏智歯の診療に必要な上下両側埋伏智歯抜歯術

レントゲンで撮った歯の状態。

完全埋没
右下親知らず → 横向き 神経近い
左下親知らず → 横向き 根っこが2本
右上親知らず → 一般的な向きとは逆向き
左上親知らず → 上顎洞穿孔の可能性

D難度の難しいものではあります。
全身麻酔で4本一気に抜くことにしました。

どうやって抜歯する?

歯茎を切って、まずは親知らずの上の部分を切り取り出します。続いて根っこの部分を取り出します。

根っこが2本の場合は、根っこを2つに分けて取り出します。

その後止血剤を入れ、縫合します。

……簡単に言うと、私の場合こんな感じでした。

親知らず抜歯のメリット

私の場合、親知らずによる症状は歯列不正(出っ歯)でした。

将来的にも親知らずがあることで、感染や虫歯、化膿などの可能性があります。これらの可能性を排除できることが親知らず抜歯のメリットです。

親知らずは若いうちに抜くべき?

親知らずが4本生えていることは、珍しいですよ。とのこと。
あっても私のように、埋没したままで生えてこないことが多いですね。

親知らずは他の歯と違って、早くて10代前半から20代後半ぐらいに生えてきます。大体20歳前後でしょうか。

元々生まれた時から親知らずの芽はあるものの、現代人にはそれが成長してこず全く生えてこない人や、埋伏して生える人が多くなっているそうです。

私もちょうど20歳です。

この親知らずの生える年齢で抜歯するということは、親知らず抜歯の適齢期であるとも言えそうです。

親知らずが生えてきて間もない若いうちは、骨も柔らかく穴が開いてもすぐに骨が作られます。

歯が癒着していることもなく、術後の状態も良くなる傾向にあるのです。

私も4本も一気に抜きましたが、全然痛くないです。
これも20歳という年齢で抜いたことが大いに関係あるのではないでしょうか。

親知らずが奥歯としてしっかり機能している場合を除き、抜歯手術を行うなら、親知らずが生えてきた20歳前後の若いうちに抜いてしまうのがやはりオススメであります。

後遺症の危険性

親知らずの抜歯手術に伴う後遺症について

一番言われた後遺症は、「知覚鈍麻」です。
神経が近いので、傷をつけたり圧迫したりすることがあり、一時的あるいは永久的に口元や舌に麻痺・痺れが残る可能性があります。

ほとんどが一時的なもので、もし麻痺が出ても神経を活性化させる薬を出すなど対処しますとお話されました。

手術記事に詳しく記していますが、私は術後口元に軽く麻痺があったものの、数時間でなくなりました。

それから、「上顎洞穿孔」。
上顎洞(鼻の空洞)と歯が近接していて、上顎洞と口腔内に穴が開く(交通する)可能性があります。

私もレントゲン写真では、歯が上顎洞から生えているように見え、その可能性を指摘されました。

3D画像ではないので、実際は大丈夫かもしれないが、それは切ってみないと分からないとのこと。

実際は、可能性のあった方は大丈夫で、逆の歯が上顎洞と近接していたそうです。穴が空いてしまわないように、強く鼻を噛まないなど注意します。

他にも、止血困難やドライソケットなどの危険性についてお話いただきました。

全身麻酔に伴う合併症について

人工呼吸のためのチューブを鼻から入れるため、喉や鼻の痛みや声のかすれがしばしば出ます。

女性の場合は、術後に吐き気や頭痛を起こすことが多い。
(私は全然大丈夫でした。)

こんなところでしょうか。
そんなに心配することはないと思います。
しかし立派な「手術」ですので、軽視せず不安事はお医者さんとよくお話されてください。